2021/3/22(月)
みなさん、こんにちは。桜の開花宣言があったので、もう咲いているかと思って週末は近くの公園に行ってみました。満開まではまだまだでしたが、きれいな花がいくつも咲いていました。
春というのは、それだけでなんだか嬉しくなりますね。寒くて、つい下を向いて足速に歩きがちだったのが、顔を上げて道端の花や桜の木を眺めながら歩くだけでも、気持ちが豊かになります。
長かった緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ落ち着かない世の中で、地震も続き、暗いニュースを見る度にこころが辛くなることもあります。それでも桜は変わらずに、今年もきれいに咲いてくれて、少し安心しました。
僕も、しっかり顔を上げて患者さんと向き合って、一日いちにちを大切に生きていこうと思います。
僕は満開で咲き誇っている桜より、上の写真くらい、少し蕾が残っている桜の方が見ていて安心するので、在原業平の詠んだ
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
という歌を思い出します。満開の桜は、見ていて感動するのと同時に、その先にある儚さを想像して少しソワソワしてしまいます。この歌に対する
散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき
という返歌も、とても素敵ですよね。これからしばらく、クリニックへの行き帰りに桜を見られるのが楽しみです。