2021/01/18(月)
みなさん、こんにちは。先週は東京でも初雪が観測されましたし、空気がだいぶ乾燥していますね。部屋の空気が乾燥すると喉に良くないため、僕は、加湿器の水タンクをこまめにチェックして、水の補給を欠かさず行なっています。みなさんも、喉を乾燥させないように注意してくださいね。
タンクに水をなみなみ入れて運び、ひっくり返してセットする過程が何度も何度も大変です。じょうろのようなものから、そのまま水を補充できる加湿器ができればいいのになと、密かに期待しています。
さて、冬場の乾燥のせいで、お肌がカサカサになって辛い方がいらっしゃるんじゃないかと思います。そのような方は、「皮脂欠乏症」かもしれません。
皮脂欠乏症の症状は、「皮膚が粉をふいたように白い」「皮膚が乾燥してカサカサしている、ひび割れている」「とにかく痒い」などで、特にひざ下のスネのあたりに症状があらわれます。
皮膚の潤いを保つためには、皮脂、角質細胞間脂質や天然保湿因子などが必要なのですが、
皮脂欠乏症では、健康な皮膚にくらべてこれらが少なくなり、水分が逃げやすい状態になっているんですね。
当クリニックでは、皮脂欠乏症の方にヒルドイドという保湿剤を処方しています。クリームやローション、フォームなどさまざまな種類がありますので、患者さんそれぞれの部位や症状をうかがいながら選択します。(症状の悪化により湿疹ができてしまっている場合には、ステロイドの塗り薬を使います。)
保湿剤の塗り方について補足しておきますね。皮膚がカサカサのまま保湿剤を塗っている方が多いんじゃないかと思いますが、保湿剤は皮膚から水分が逃げないようにフタをする役割を持っているので、あらかじめ水や化粧水で皮膚を軽く湿らせてから保湿剤を塗るのが効果的です。
また、入浴後は、皮膚が十分に水分を吸収しているので、できれば入浴後5分以内に保湿剤を塗るようにしましょう。
ただ、保湿剤を塗って保湿するだけでなく、日常生活に気をつけることも必要です。洋服の素材や部屋の湿度などにも気を配り、肌に刺激を与えないようにしてくださいね。痒くても、決して掻きむしってはいけません。
さて、今週も一週間が始まりました。風邪をひかないよう、暖かくしてお過ごしください。加湿器にも水分補給を忘れずに。