2020/3/15(日)
みなさん、こんにちは。今日はいいお天気でしたね。晴れるのは嬉しいですが、風邪が強い日などは、花粉症の方にとっては辛いですよね。さて、花粉が飛ぶ真っただ中、今年の花粉症は、眼のかゆみ症状が例年より強くでている印象があります。
今回は、花粉症・アレルギー性鼻炎の新しい治療薬である「デザレックス®」(杏林製薬株式会社)の勉強会のお話をします。デザレックス®は、今まで院長ブログで紹介してきたルパフィン®やビラノア®と同じ第2世代の抗ヒスタミン薬です。
そもそも、第2世代の抗ヒスタミン薬とはどういうものかというと、第1世代の抗ヒスタミン薬と比較して、以下のような特徴があります。
- (中枢抑制・抗コリン作用などの)副作用が少ない。
- 全般的な改善度が良い。
- 鼻づまりに対する効果がやや良い。
- 効果が出始めるのはやや遅いが、持続が長い。
- 続けて使うことによって改善度が上昇する。
第1世代のお薬を使っていて、眠気が出るため飲む時間を調整しなければならなかった患者さんにとって、第2世代のお薬はとても嬉しいのではないでしょうか。この、第2世代のお薬であるデザレックス®の最大の特徴は、内服後も眠くならず、車の運転にも制限がないことです。食事の影響を受けないので、いつ飲んでも大丈夫ですし、飲んでから1時間ほどで効き目があらわれます。また、他のお薬に比べて半減期が長く19.5時間のため、効果の持続時間が長いのも特徴で、1日1回飲めば24時間効果が続きます。長期的に使うことによる安全性も担保されていて、他のお薬との相互作用もありません。以上の特徴を総合すると、このお薬も理想に近い抗ヒスタミン薬だと思います。
いつもブログを読んでくださる患者さんはお気づきかもしれませんが、最近、花粉症のお薬の勉強会をたくさんしています。花粉症・アレルギー性鼻炎の治療は、患者さんの症状によって合うお薬が違いますので、それぞれの方に最適なお薬をお選びできるよう、なるべく多くの選択肢を用意するために、どんどん新しいお薬の勉強をしていきたいと思っています。
これからアレルギー性鼻炎の治療を始めたい方や、今お使いの抗ヒスタミン薬では、あまり症状が抑えられずお困りの方、ぜひ一度ご相談下さい。杏林製薬株式会社のMRさん、勉強会をありがとうございました。