2020/2/1(土)

　みなさんこんばんは。今日から２月になりましたね。今日は、田辺三菱製薬株式会社による新しいアレルギー性疾患治療剤「ルパフィン®」についての勉強会のお話です。

　２月初旬には、スギ花粉が飛び始めます。スギ花粉症がひどく、この時期を迎えると憂鬱という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

　ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす化学伝達物質としてご存知の方も多いと思いますが、PAF（血小板活性化因子のことです）という化学伝達物質も、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こします。

　ルパフィン®は、このヒスタミンとPAF両方の抑制効果をあわせもつ新しいお薬です。他の抗ヒスタミン剤に比べ、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの鼻炎の症状の抑制効果が強いと言われていて、内服後、数時間で効果が現れるのも特徴です。一日一回の服用で、食事の影響を受けないため、いつでも服薬可能なのも便利だと思います。副作用としては、他の抗ヒスタミン剤と同様に眠気があります。また、12歳未満の小児には使えません。

　勉強会を聞きながら僕がメモを書き込んだパンフレットしかなかったのですが、字が汚いので、載せるのが少し恥ずかしいです。

　そういえば、患者さまの中には、「毎年スギ花粉の時期にくしゃみと鼻水が止まらないから、たぶん花粉症です。よくわからないけど。」という”たぶん花粉症”という方が少なくありません。もしかしたら、ハウスダストやダニ、イヌやネコなどほかのものにアレルギーがあるかもしれませんし、アレルゲンを把握することで生活の中で対策することができます。大切なお身体のことなので、是非検査をして、ご自身のアレルゲンを把握していただきたいと思います。当クリニックでは、ハウスダスト系（ヤケヒョウダニ・ネコ皮屑・イヌ皮屑・ゴキブリ）および花粉系（スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ）の８つの吸入系アレルゲンを同時に測定できるイムノキャップ　ラピッド検査を導入していて、指先から採血して20分で結果がわかるので、再度来院する手間が省けます。

　花粉症やアレルギー症状にお悩みの方は、ぜひご相談下さい。田辺三菱製薬株式会社のMRさん、有意義な勉強会をありがとうございました。