2019/9/10(火)
みなさん、痛風発作がどれくらい痛いか知っていますか?
今日のお昼休みは、高尿酸血症の新しい治療薬であるフェブリク®(帝人ファーマ)について勉強しました。血液中の尿酸値が7.0 mg/dLを越えたら「高尿酸血症」といいます。尿酸は体内でできる老廃物のひとつですが、高尿酸血症が続くと体内に尿酸の結晶が蓄積して、痛風とよばれる関節炎を起こしたり、高血圧など生活習慣病を悪化させ、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めるといわれています。
かつてはぜいたく病といわれた痛風も、飽食の時代になり、ありふれた病気となりました。高尿酸血症のもと、ストレスや激しい運動など、尿酸値の急激な変動がきっかけで痛風発作が起こります。
痛風発作が起きてしまったら、揉んだりせず、まずは患部を心臓より高く上げて、冷やして下さいね。クリニックでの治療としては、まずは痛みを抑えるお薬を処方します。そして痛みが治まってから、尿酸値を下げるお薬による治療を始めます。
フェブリク®は尿酸の生成を抑える効果があり、最もポピュラーな薬の一つです。「優れた尿酸低下作用」「一日一回の服用でよい(他のお薬は一日二回の服用が必要)」「腎機能低下の患者さまでも使える」などのメリットがあります。実は、僕も40代前半に尿管結石になった経験があり、毎朝フェブリク®を飲んでいます。痛風発作の経験はありませんが、尿管結石は相当痛かったです。今まで経験したことがないような背中の痛みに襲われ、痛くて痛くて息が止まりそうでした。
健康診断などで尿酸値が7.0mg/dL以上の指摘を受けた方は、痛風発作を起こさないためにも、早めに薬の服用を始めることをお勧めします。また、プリン体を摂りすぎると尿酸値が上がってしまいますので、↓の表を参考にして、みなさん普段の食生活でも気をつけて下さいね。僕は、レバーは食感が苦手で食べられないので、良かったです。でも、スルメイカは好きなので気をつけます。
尿酸値に不安がある方は、なんでもお気軽にご相談下さい。帝人ファーマ株式会社のMRさん、有意義な勉強会をありがとうございました。