2019/8/13(火)
本日のお昼も、お盆休みの最中ではありますが、発売10周年を迎える糖尿病治療薬ジャヌビア®(MSD)の勉強会を行いました。糖尿病治療薬には、すい臓からのインスリンの分泌を調整して血糖を下げる「DPP-4阻害薬」や尿に糖を出すことで血糖を下げる「SGLT2阻害薬」など、様々な働きのものがありますが、ジャヌビア®はDPP-4阻害薬の1つです。DPP-4阻害薬は副作用として低血糖を起こす危険性が低いため、2009年に日本での発売が開始されたことで、糖尿病治療に一筋の光を与えました。
ジャヌビア®は他のDPP-4阻害薬と比べ心不全を起こしにくいこともわかっています。また、低用量から高用量まで4種類の剤型があるため、高用量のDPP-4阻害薬だと腎機能が悪化してしまう腎機能障害を持つ患者さんにも安心して使えます。
さらに、ジャヌビア®だけではコントロールが難しい場合に、次の一手としてSGLT2阻害薬を合わせて服用する治療が考えられますが、この2つが配合したスージャヌ®も発売されています。この配合錠なら飲むのが1錠ですみますし、別々に服用するよりもお薬の値段も安くなります。
そのほか、食事療法や運動療法の具体的な方法なども説明してもらい、とても勉強になりました。MSDのMRさん、勉強会をありがとうございました。
糖尿病は、なるべく早くから生活習慣のコントロールも含め、治療を始めることが必要です。これから糖尿病の治療を始めようとしている方や、すでに糖尿病治療を行っている方、もちろん、ほかのお薬についてもご相談ください。