2019/7/23(火)
今日は、骨をつくるはたらき(骨形成)を促進するとともに、骨を壊すはたらき(骨吸収)を抑制する二つの作用をあわせ持つ新しい骨粗しょう症治療薬イベニティ®(アステラス製薬)について勉強会を行いました。
従来の骨粗しょう症の治療薬は、骨形成の促進か、骨吸収の抑制のどちらか一方の作用しか持っていませんでしたが、その両方の作用をあわせ持つところがイベニティ®の特徴です。ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤で、月に1回注射をするだけで、強力な骨折予防効果が期待できます。骨密度が低い・骨折をしたことがある・高齢である・足の付け根を骨折した家族がいるなど、骨折リスクの高い骨粗しょう症の患者さんが対象となります。注射は、腕やおなか、太ももにうちます。ただし、虚血性心疾患または脳血管障害を起こしやすい患者さんへの投与には注意が必要です。
骨折を心配しながら毎日生活するのは不安ですよね。骨粗しょう症の治療中の方で、お薬を内服するのが面倒な方にもお勧めですので、ぜひご相談下さい。
アステラス株式会社のMRさん、勉強会をありがとうございました。